
兄弟で同じ部屋を使ってきたけれど、受験や思春期を前に、そろそろ部屋を分けてあげたいと感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、間仕切りリフォームの選び方のポイントと、工事後に後悔しないための注意点をまとめてご紹介します。
間仕切りリフォームの3つの方法と費用の目安

間仕切りリフォームは、壁や建具を後付けする比較的簡単な工事がほとんどです。工期も最短1日から、長くても1週間程度で完了するケースが多く、生活への影響を最小限に抑えられます。
方法は大きく下記の3タイプに分かれます。それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。
| メリット | デメリット | |
| 固定壁 | ・遮音性が高い ・プライバシーが守れる ・耐久性が高い | ・工事費が高い ・将来の撤去にも工事が必要 ・費用が高い |
| 可動式建具 | ・比較的撤去が簡単 ・簡単な工事で取り付け可能 ・要望によって扉の形状を変えられる | ・比較的費用が安い ・遮音性が低い ・機能が良いものは高くなる |
| 簡易仕切り | ・費用が安い ・手軽にできる撤去が簡単 ・賃貸住宅でもできる | ・遮音性がほぼない ・光が漏れる ・耐久性が低い |

エースくん:遮音性や費用、将来の変更のしやすさが違うから、部屋の用途によって最適な方法を選ぼう!
プライバシーと遮音性を最重視したい場合
プライバシーと遮音性を重視したい場合は、固定壁がおすすめです。固定壁は、下地に石膏ボードを張る本格的な壁を作る工事になります。
費用の目安は、ドアやコンセントを新設しない場合で10万円~20万円程度です。エアコン配管・ドア・コンセントのすべてを追加工事する場合は、30万円~40万円程度まで膨らむことがあります。
固定壁のリフォームは、分割後の設備をどこまで追加するかによって費用が大きく変わります。
すでに分割を想定されている部屋の場合は、壁を立てるだけで工事が完了するため費用を抑えられます。
一方、分割を想定していない部屋の場合は、ドア・コンセント・エアコン配管をそれぞれ追加する電気・設備工事が必要です。

エースくん:将来的にまた一部屋に戻したいときは、撤去できる壁にしてもらうように相談しておくと良いよ!
将来間取り変更できるようにしたい場合
将来間取りを変更できるようにしたい場合は、パネルドア(折れ戸)や引き戸がおすすめです。
費用の目安は、3万円~50万円になります。金額に大きな差があるのは、可動式建具の種類やデザイン性などによって費用が変動するためです。
パネルドアや引き戸は、子どもが巣立つまでの数年間だけ仕切りたい、将来また広い一室に戻したいという場合におすすめです。
ただし、設置する扉の種類によっては防音性や遮光性は低くなります。音や光を完全に遮断したいケースよりも、ゆるやかな仕切りとして活用する場面におすすめです。
まず試したい・費用を最小化したい場合
間仕切りリフォームをする前に試したいという場合は、突っ張り棒とカーテンの組み合わせや、パーテーションなどの簡易仕切りをおすすめします。費用は数千円~数万円です。
工事なしで手軽に設置できるうえ、賃貸住宅でも使えるのがメリットです。
ただし、防音・遮光の性能は3タイプのなかでもっとも低く、プライバシーの確保には限界があります。
突っ張り棒式は耐久性が問題になることもあり、定期的な強度確認が必要です。

エースくん:パーテーションは、転倒を防ぐために設置場所や固定方法を工夫しよう!
間仕切りリフォームの選び方マップ

どのタイプを選ぶかは、住宅タイプ・部屋の広さ・子どもが個室を使う期間という3つの軸で判断するとスムーズです。それぞれの選び方は以下の通りです。
〈固定壁〉
・将来的に壁を撤去しない
・プライバシーを守りたい
・仕切る前の部屋が広い
〈可動式建具〉
・将来的に仕切りを撤去したい
・仕切った後もエアコンは1台にしたい
・コストを抑えた工事にしたい
〈簡易仕切り〉
・賃貸に住んでいる
・まずは試したい
・短期間だけ仕切りたい
固定壁や可動式建具の場合、壁の設置に加えて、エアコンや電気配線の追加費用が必要になる場合があります。まずは壁の工事費だけでなく、コンセントの追加などを含めた総額で見積もりを比較することが重要です。
マンションの場合は管理規約の確認を工事前に必ず行う
マンションで間仕切り工事を行う場合は、管理組合への申請や承認が必要です。マンションによっては、間仕切りリフォームができない場合もあるので、事前に確認しておく必要があります。
また、マンションの構造によって対応できる工事の範囲が異なります。
壁の撤去が可能かどうかは専門家による判断が必要なため、リフォーム会社へ相談のうえ管理規約の確認しながら進めることをおすすめします。
後悔しない間仕切りリフォーム4つのポイント

間仕切りリフォームで後悔するケースの多くは、工事後に設備が足りなかったという点です。エアコン・照明スイッチ・防音・安全性の4点を事前に整理することで、トラブルを防ぐことができます。
エアコンが1台しかない場合は増設か換気口の設置を検討する
壁で部屋を仕切ると、エアコンが片方の部屋まで届きにくくなります。仕切り後の空調をどう確保するかを、見積もりの段階から計画に入れることが重要です。
事前に確認しておきたい対策は以下の通りです。
・エアコンを追加で設置
・壁の上部を開放して空調を共有
・換気口を設ける
・可動式建具や簡易仕切りを選ぶ
防音性を重視する場合は壁に開口部は設けず、それぞれの部屋にエアコンを設置する方法がおすすめです。

エースくん:換気口を開閉式にして必要なときだけ開けておいたり、ルーバー(細い羽板を等間隔に並べた格子状の建材)を設置して空気の循環を良くすることもできるよ!
照明スイッチとコンセントは分割後の配置を先に決めておく
照明スイッチが片方の部屋にしかない場合、リフォームすることでもう一方の部屋から消灯できなくなります。
コンセントの数が不足するケースも多いので、、間仕切り工事の前に確認しておきましょう。
スイッチの増設やコンセントの追加は、別途数万円の費用がかかります。費用を抑えたい場合は、間仕切り工事と同時に依頼するのがおすすめです。
防音対策は壁内に断熱材を入れるだけで大幅に改善できる
間仕切り壁の遮音性は、内部に断熱材を追加することで効果が期待できます。受験期や思春期の生活音によるトラブルを軽減したい場合は、検討してみるとよいでしょう。
断熱材の追加は、比較的少ない追加費用で遮音性を高められます。
リフォーム会社に遮音性を高めたいと伝えれば、部屋の条件に合わせた素材や施工方法などを提案してもらえます。
DIYは突っ張り式やカーテンの範囲にとどめる
壁の撤去などの大掛かりな工事は、専門業者に依頼するのが基本です。
費用を抑えるために、専門的な知識や技術を持たないまま施工すると、耐震性や耐火性などの性能を十分に発揮できないおそれがあります。
また、マンションでは管理規約違反になる場合もあります。
DIYに向いているのは、突っ張り式のパーテーションや突っ張り棒とカーテンといった簡易仕切りの設置です。
DYIする場合も、地震などによる転倒を防ぐため、転倒防止金具で固定する、ベッドの近くを避けて設置するなど、安全対策も行いましょう。
補助金と費用削減のポイント

間仕切りリフォーム単体は、省エネ改修工事とセットで行う場合に補助を受けられる可能性があります。
リフォームの計画段階から補助金の活用を視野に入れておくと、費用が抑えることが可能です。
子育てグリーン住宅支援事業は断熱改修とのセットが条件
2026年は「みらいエコ住宅2026事業」が実施されています。
リフォームの場合は窓の断熱改修などの必須工事を組み合わせることで、1戸あたり最大100万円の補助が受けられます。
間仕切りリフォームと同時に省エネ改修の導入を検討している場合は、補助金が使えるかを事前に確認しておきましょう。
ただし、申請は予算上限に達し次第終了となるため、早めに相談することをおすすめします。
なお、地方自治体独自の補助金も活用できるケースがあります。お住まいの市区町村の窓口でも確認してみましょう。

エースくん:各自治体がどんな補助をしてくれるのか調べられるサイトもあるよ!最新情報は直接問い合わせてみてね!
参考:対象要件の詳細【リフォーム】|みらいエコ住宅2026事業【公式】
他の工事と一緒に依頼すると費用の削減に
間仕切りリフォームは、他の工事とまとめて依頼すると費用を抑えやすくなります。
依頼したい工事が複数ある場合は、必要な工事を事前に整理し、まとめて依頼することが費用を抑えるポイントです。
よくある質問

最後に、間仕切りリフォームについてよく寄せられる質問に回答します。
Q1. 間仕切り工事の工期はどのくらいかかりますか?
固定壁を新設する工事は、大体3日が目安です。
ドアや電気配線の追加工事を行う場合は、一週間程度になるケースもあります。突っ張りパーテーションなどの簡易型は当日中に完了します。
Q2. 賃貸マンションでも間仕切りリフォームはできますか?
壁の新設工事や壁に穴を開けるなどのリフォームは、賃貸借契約やマンションの管理規約で禁止されていることが多いです。実施する場合は貸主の許可が必要になります。
一方、突っ張り式パーテーションやカーテンなど原状回復しやすいタイプであれば、設置できる場合があります。
検討する際は、事前にマンションの管理会社や大家さんへ確認してみましょう。
Q3. 子どもが独立したあとに壁を撤去して元に戻せますか?
撤去可能です。ただし、撤去後はクロスの張り替えや床補修が必要になるため、追加費用が発生します。
将来の間取り変更を前提とする場合は、可動式建具を選ぶことで撤去時の負担や費用を抑えやすくなります。
まとめ|間仕切りリフォームを進める4つのステップ
子ども部屋の間仕切りリフォームは、方法・費用・設備の3点を整理すれば、思ったよりもスムーズに進められる工事です。
・間仕切りの費用は数千円~50万円程度
・エアコン・照明スイッチ・防音・安全性の4点を事前に整理しておく
・まとめて工事を依頼すると、諸経費を抑えられることがある
間仕切りリフォームは、家族のライフスタイルや将来の使い方を考えながら選ぶことが大切です。
費用は工事の内容や設備によって大きく変わるため、複数のリフォーム会社から見積もりを取って比較し、ご自宅に合った方法を検討してみてください。
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